【EQ2Casters記事】 フォールン・ダイナスティの長文レビュー

投稿日時: 2006-6-28 16:08

猫

フォールン・ダイナスティのレビュー, 2006年6月12日

あらまし

フォールン・ダイナスティは、マーラの島(Island of Mara)で起きます。この島は、ホイッスリングフィストのモンクの一族と、ウォンチア(Wantia)によって占領されています。そして、1つの非戦闘ゾーン(シンの町)と、6つの大きなゾーンに分かれています。冒険パックは極東のテーマにもとづいていて、うまく再現しているように見えます。建築物、NPCとその場所の一般的な「手触り」のスタイルは、本当に明確なアジアの感じを与えています。「テーマ」のエリアが作成されるときはいつでも、やり過ぎてしまう危険がありますが(*ゴホッ* 空飛ぶ絨毯 *ゴホッ*)、フォールン・ダイナスティは、ねばねばする点を浴びせることもなく、中国、日本、韓国の背景にもとづいて、ほどよく設定されています。アートチームがSOGAチームと密接に作業して、この種類の歴史と神話にもとづいたエリアを作成することにおいて、経験のあるチームと一緒に作業することの利点を本当によく表しています。

シンの町(プレイヤーに一部の素晴らしい宿を提供する、マーラの島で最初に冒険者が到着する場所)は、フリーポートとケイノスのサイズを小さくしたようですが、マージダルのように家は提供されません。適量の開始クエストを提供する非戦闘ゾーンです。イングリッド船長(難民島から覚えているかもしれません)は、最近発見されたエリアで貿易ルートを設立することをプレイヤーにヘルプさせることを含むクエストラインを始めようとしています。同じく、町について筆者が気づいたことが若干の事柄があります。最初に、他のエリアとは異なり、時間に敏感な一部のNPCがいるようです。一般的に昼でも夜でも同じ場所にNPCが見つかる場所とは異なり、シンでは、一部の有名な個人(NPC)が1日の間に異なる場所で見つかることがあったり、夜にはいなくなることさえあります。村の人々が生きているように感じさせることに少し有効なようです。次は、豚レースです。はい、豚レースです。有料で好みの豚に賭けをして、豚レースを観戦することができます。その豚が勝てば、勝利です。もちろんイベントは変化します。

戦闘のNPCは非常にハードです。この冒険パックはレベル55-70向けの拡張と宣伝されていて、それは冗談ではありません。良いグループのプレイヤーは、レベル50前半で低めのコンテンツを扱えるかもしれませんが、それは挑戦的です。本当にこの拡張を最大限に利用するには、プレイヤーはレベル50中盤〜後半になるまで、それほど遠くへ危険を冒すべきではなく、一部のさらに高いエリアはレベル60代になるまで非常にハードです。経験値はうまく流れ、難易度に応じて適切な利益が提供されているようです。これらはもっと大きな大陸ゾーンですから、この冒険パックは、スプリットポゥサガで見たような個人インスタンスやスケールするエンカウンターに欠けています。これはEQ2ですから、もちろんインスタンスに関連したクエストや、レイドエリアもありますが、もっとたくさん手間をかけるのは、非インスタンスのゾーンです。


ご注意: ここから先、ネタバレ注意!

ロアとストーリー
フォールン・ダイナスティは、すべてが絡み合う3つの異なるストーリーを扱っています。1つ目は、大破砕以前に長く島で落ち着いていたモンクのホイッスリングフィスト一族と、最初のリーダー(戦士詩人のザン・フィ(Zan Fi))による創設の背景ストーリーです。2つ目は、ウォンチア(大破砕で元の故郷を失った後、島で生きる術を見つけた一族)のストーリーで、ホイッスリングフィストのモンクの修道院で、どのように比較的平和に共存するようになったかが語られます。最後は、ゼブゾルク(Zebuxoruk: "Zeb"として知られる)のストーリーです。彼は、人を超越した存在になる方法の知識を手に入れ、自身が神となり、すべての神々の中でたぶん最も危険で、おそらく神を永遠に殺す方法の知識を持った人間です。

しかし、ゼブの物語は幸せなものではありませんでした。彼の行為に怒った神々は、彼を連れ去り、彼の故郷(都市タナーン(City of Tanaan))を破壊し、歴史へと消滅させました。彼は戻ってきましたが、偉大な知識とともに記憶を奪われています。どこにいたのか、彼の身に何が起きたのか、かつてのタナーンは・・・彼が記憶を取り戻すかどうかに関係なく(たぶん陰謀も)、全体としてプレイヤーと世界に起こる出来事は、この冒険パックの背景を形成しています。

冒険の一部始終を記述するにはあまりにも多数ですが、EverQuestの拡張パック: プレーン・オブ・パワーのゲームの終盤にたどり着いた方は、ゼブゾルクの幽閉前の瞬間へ、時間を戻ることに成功しました。そこで神々と戦い、彼を解放します。しかし、彼がこの偉大で恐ろしい情報をプレイヤーに授ける直前の本当に最後の瞬間で、魔術の亜神ドラズィル・ロー(Druzzil Ro)が現れ、「人間が現実の神となれば、彼の知識はあまりにも偉大すぎる」と述べ、時間を再び戻し、Plane of Timeへ侵入する以前の瞬間へプレイヤーを戻してしまいます、この救出劇が起きることを防ぐために。ドラズィル・ローは時計を戻し、永遠に時間を変化させ、EQ2のロアによれば、EQ1での時間軸があった場所から分断され、そして引き続き1つの方向にはまりました。そして、シャッタード・ランドで過去の500年の恐ろしい出来事を形成した"モノ"がEQ2の世界を創造したのは、この瞬間からだったのです。

筆者にとって、これは待ち望んだ追加でした。巨大なロアの中毒者であることは認めますが、Plane of Timeで聞かれたイベントとして、大きな興味で見守りました。ハイレベルのレイドギルドがPlane of Timeへ到達するには、プレーン・オブ・パワーのリリース後、何ヶ月もかかりました。また、正確に何が発見されるのかについて、コミュニティの予測がありました。ギルドAfterLifeがレイス評議会(Rathe Councils)を倒し、Plane of Timeへ侵入した最初のギルドになったことを覚えています。別のギルド(Rebeliion)で、かかとまで迫りながら数時間の差で2番手になった思い出とともに。聞いた話として、ギルドがPlane of Timeの進行のスクリーンショットを投稿するのを毎日熱心に眺めていました。Rebellionが最後のボスを倒したときのこと、最後のストーリーが明かされたときのことを覚えています。ゼブの運命は、ゲームで明かされなかった大きな問題の1つだったと常に考えていたので、このストーリーラインがまた語られることにわくわくしています。


▲ゼブゾルク(Zebuxoruk)。「神は不死身ではない」発言によって、Plane of Justiceに幽閉される。Zebuxorukの信者たちは行方を追って、Plane of Knowledgeの場所を突き止め、ポータルを開いてしまう――「EverQuest: Plane of Power」より。

記事: The Fallen Dynasty Review, June 12, 2006
イラスト引用: [OGaming] EverQuest - Sub-Dieties

勝手にまとめ
フォールン・ダイナスティは、「神々の帰還」イベントの第1弾なので、ストーリーにもご注目!

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