Gamespot特集記事: Vanguard: Saga of Heroes

投稿日時: 2005-5-11 9:27

猫

元EQスタッフが開発中のゲームということで、注目している人も多い「Vanguard: Saga of Heroes」。Gamespot.comの特集記事を全訳でお届けしま〜す。

販売Microsoft、開発Sigil Games(元EverQuestチームの一部OBを含む)が贈る、大規模マルチプレイヤーゲームの新たな一面を見ようと立ち止まった。今回、E3で展示予定の、ダンジョン徘徊、プレイヤーが建設した町、そしてゲーム中のキャラクターの特殊アビリティの一部を見ることができた。

探検したダンジョンは、カリーア(Qalia)大陸(アラビアンナイトの伝承に影響を受けた国土)にあり、砂漠では巨大なサソリが潜み、ダンジョンでは精霊がすばらしい宝を守っている場所だった。湿っぽいダンジョンの破壊された壁や、砂っぽい床は、パーセプション(知覚感知)といった、新しいゲームシステムの一部をデモによって説明するために、適した場所を提供している。パーセプションは、異なる職業のキャラクターが使う、多目的のグループスキルといえるだろう。たとえば、スカウトのキャラクターは、罠を発見したり、待ち伏せしようと隠れている敵を発見するために、パーセプションスキルを使うかもしれない。ソーサラーは、敵の魔法を識別したり、スキルのレベルに基づいて、カウンター(抵抗)を試みるために、パーセプションスキルを使うかもしれない。見たところでは、ソーサラーが何か識別チェックに成功すると、スペルにカウンターできるようだ。つまり、識別チェックが「適度に成功」の場合は、(敵によって)放たれたスペルを有益な効果に変えてしまい、「完全に成功」の場合は、放たれたスペルをそのまま敵にお返しすることになる。これらのアビリティは、特定の戦闘「スタンス」によって決まる(全クラスのキャラクターがスタンスを受け取る)。「攻撃スタンス」をとれば、ウォーリアはさらにダメージを出すことができ、攻撃的なスキルにアクセスする手段を得る。同様に、特定の魔術体系に集中するスタンスをとることによって、ソーサラーは特定のスペルにアクセスする手段を得る。高レベルのキャラクターは、1つ以上のスタンスをアクティブにできるかもしれない。それは、戦闘に戦略的な奥深さを加えている。

さらにゲームは、特定のアイテムや、特定の他のキャラクターとグループを組んだときに特別に力を発揮する「シンパシティック(協調)」システムを採用している。たとえば、最近明らかにされたサイオニキスト(Psionicist)のクラスでは、サイオニキストだけが使うことができ、キャラクターのスペルや「コンセントレーション」パワーを増大させる、専用セプターが見つかるかもしれない。(標準的なソーサラーと異なり、サイオニキストは、永続的な"buff"を詠唱するたびに費やされる、特定レベルの「コンセントレーション」を維持している。コンセントレーションが費やされれば費やされるほど、他のスペルを詠唱するパワーが減っていく)。また、特定のクラスには、シンパシティック・アビリティがある。それは、完全に異なった効果を引き出すため、順番に詠唱されるヒーラーやソーサラーのスペルなどである。あるキャラクターがそのようなトリガーを設定すると、グループでシンパシティック・アビリティを持つ他のキャラクターは、画面に、シンパシティックが利用可能というポップアップ通知を受け取る。たとえば、ウォーリアが敵を地面に押し倒すノックダウンアビリティを持っていたとして、それがアクティブになるとすぐに、"チェスト・スタブ"を持つグループのローグは、通知を受け取り、敵に(シンパシティッシを放つための)制限時間を抱えるだろう。

探検したダンジョン(適切に巨大サソリ、コボルド、マミー、他の歩く死体などがはびこる)は巨大であるが、それはVanguardの他のコンテンツと同様に、「インスタンス」ではない。多くの最近のMMORPGゲームとは異なっている。Vanguardは、特定のキャラクターのためだけに生成される封鎖されたエリアを持たないだろう。(インスタンスは、プレイヤーが冒険するためのゾーンを複製することで、混雑を回避する方法として使われる)。ゆえに、混雑や既存モンスター、ルート品の競合を避けるため、Vanguardでは、モンスターのルート品によって鍵をかける「アドバンスド・エンカウンター」システムがある。本質的には、すべてのダンジョンには、カジュアルプレイヤーが戦う徘徊モンスターがいるが、一部のモンスターは、腕輪のようなエンカウンター特化のアイテムを落とす。それを装備すると、"エンカウンタールート"に沿って、まったく新しいモンスターがSpawnする。これらのモンスターは、そのアイテムを所有するグループによってのみ、ターゲット可能となる。したがって、これらの冒険グループは、戦うべき敵が足りないとか、他のプレイヤーに盗まれることを心配する必要がない。いったん冒険グループがそのようなアイテムを入手すれば、彼らだけが戦えるエンカウンター生成の敵と遭遇するように、次々とダンジョンクエストのクライマックスまでグループが導かれてゆくのである。

また、プレイヤーが建設した町を訪れる機会があった。この巨大なエリアは、最終ゲームでは、複数の多層型ハウスを含んでいた(それらは入ってみると、環境音に動的なバリエーションがある)。プレイヤーハウスは現在、初回出荷でゲームとともに出荷される計画であり、Sigil社は、強力なギルドに実際の町を建設させようとしている。(維持費を完備で)適度に高価だが、裕福な冒険者が、特にお古の装備品を売り払うため、コンピュータ管理の商人を設置しておけば、収益の財源として機能できる。

Vanguardは、キャラクターの素晴らしく細かなディテールや、巨大な屋外、屋内環境のレンダリングを総じて、視覚的にも印象的なゲームのままである。全土に渡る冒険や、ゲーム中の乗り物による旅行、同様に生産システムやキャラクター成長など、もっと多くを見てみたいと思ったが、Vanguardは堅実なスタートを切ったようである。SigilとMicrosoftは、正確なリリース期日に関するコメントを避けたが、現在、ゲームを来年にリリースする計画であることを認めている。


▲E3展示版のダークエルフ女。ローグの設定らしい。


▲E3展示版の戦闘画面。シンパシティック、パーセプション、スタンス、コンセントレーション、アドバンスドエンカウンターなどEQには無い実装が盛りだくさん。むしろ、EQ2とかぶってる部分が多くて不安!?

記事: Vanguard: Saga of Heroes
記事: Screenshots

勝手にまとめ

  • パーセプション・・・目新しくてイイ!カウンターができるMMORPGは今までになかったはず。

  • スタンス・・・スタンスを変えることで、使えるアーツ・スペルのセットが切り替わる?攻撃スタンスのウォーリアと、防御スタンスのモンクはどっちが・・・みたいな毎度の問題が発生しそう。

  • シンパシティック・・・HO。

  • アドバンスドエンカウンター・・・・一般mobが落とすアイテムをきっかけに、ロックされた状態でレアmobがpop、ってどうなんだろ?やってみないとわからない感じ。

  • プレイヤータウン・・・DAoCのような。


うーん、EQ2の二番煎じ感が漂う。HOとかプレイヤータウンとかどうでも良いので、PvE、faction、アイテム、ゾーン、設定の作り込みをお願いしま〜す。
EQ2は、新戦闘システムで「カウンター」をパクるように!

著作権、および商標・登録商標