【FiringSquad記事】 SOE 2007 プレスイベント

投稿日時: 2007-5-20 6:54

猫

SOE 2007 プレスイベント
PC、PS2、PS3、PSPプラットホーム用のリリースタイトルを持つゲームの開発元・販売元として、オリジナルのEverQuest MMOを数年前にリリースしてから、ソニーオンラインエンターテイメント社は長い道のりをやってきました。水曜日の夜、ニューヨーク市にあるソニー関連企業の本社で、ソニーは将来に向けた一部の計画を概説するプレスイベントを開催しました。プレスイベントには、会社の6つの開発スタジオの概要に加え、多くの新しいプロジェクトの発表が含まれました。

ステーション・ランチャー
イベントで展示された新しい製品の1つはまったくゲームではなく、ソニーオンラインのPC用MMOタイトルのすべてのプレイヤーが使用する新しいプログラムでした。ステーション・ランチャー(Station Launcher)は、製品を使うためにすべてのソニーのPC用MMOゲームを1つのシンプルさに統合する近日のPC用クライアントです。イベントの間、これまでの3年間作業中だったステーション・ランチャーのデモを入手しました。基本的にプログラムは、ゲームの拡張パックとともにPCにインストールされ、課金されているソニーオンラインのMMOゲームを表示します。ゲーム用のアップデートがあれば、ステーション・ランチャーはバックグラウンドにとどまり、ゲームを起動することを決める前にアップデートをダウンロードすることができます。ダウンロードしたい有料の拡張パックがあれば、ステーション・ランチャーはそれらの拡張パックに支払いを行い、ダウンロードすることも可能です。ユーザーインターフェイスは覚えることがとても簡単です。

しかし、ステーション・ランチャーはただのゲーム用のデザインされたクライアント装置ではありません。プログラムはソニーオンラインのMMOのプレイヤーに、多くの人気があるPCチャットサービス(ICQ、AIM、Yahooなど)をサポートするチャットクライアントとともに、すべてのソニーオンラインの製品に及ぶ全体的なフレンドリストでお互いに連絡を取ることを可能にします。人々は友人がプレイしているゲームだけではなく、同様に使っているキャラクターも追跡することができます。プログラムの最初のリリースでは出荷されませんが、ソニーオンラインは音楽、映画、TV番組のダウンロードも可能にする計画があります。EverQuestのギルドメンバーが映画をダウンロードして一緒に観たり、「Mystery Science Theater 3000」風に映画についてお互いにチャットすることさえできました。

ステーション・ランチャーは今夏にオープンベータのテストが始まり、プログラムの公式出荷は今夏の終わり頃に予定されています。


▲4gamerに掲載された最新版「ステーション・ランチャー」。いよいよ今夏リリース予定!

PS3用ダウンロードゲーム
ソニーオンラインは、ソニーのプレイステーション3の端末がプレイステーション・ストアを処理するためのプレイステーション・ネットワークを開発しました。ソニーオンラインはまた、PS3用のダウンロード可能なタイトルを提供することでも先導しました。執筆時点で、ソニーはコンソール用の6つのダウンロード可能なゲーム(「Gauntlet」のような古典的な娯楽ゲームから、最近リリースされた「Rampart」から「Guns Cash Chaos」のようなオリジナルタイトルまでに及ぶ)をリリースしています。ソニーオンラインはこれまでのところ、PS3ゲームで30万回のダウンロードがあり、数ヶ月のうちにPS3用のさらにいくつかのダウンロード可能なゲーム(人気タイトルが確実な「High Stakes On The Vegas Strip Poker Edition」を含む)をリリースする予定がある、と述べました。この新しいゲームは、マイクロソフトのXbox 360のダウンロード可能なポーカーゲームとは異なり、フル3Dのキャラクターのアバターとそれを際立たせる他のグラフィカルな特長を含んでいます。

SOE-サンディエゴ
それからプレゼンテーションはソニーの6つの内部スタジオのそれぞれに移りました。最初は、それぞれ8年と2年半後も拡大しているEverQuest、EverQuest IIのあるサンディエゴに本社のあるソニーオンラインでした。オリジナルタイトル(EverQuest)では、ゲームプレイヤーにとって導入された新しい大陸を完全に探検できるように、拡張パックは1年に1つまで下げるという決定がされました。今秋、ゲーム用の巨大な14番目の拡張パックがリリースされる予定です(「シークレット・オブ・フェイドワー」という製品名で、新しいゾーン、クリーチャー、新しいコンテンツとともにゲーム中のレベルキャップが80に引き上げられます)。


▲EQ1の14番目の拡張パック「シークレット・オブ・フェイドワー」(11月発売予定)。FF11「アルタナの神兵」、EQ2「ライズ・オブ・クナーク」もみんな11月!

EverQuest IIでは、11月のゲームの3回目の記念日がゲームの4番目の拡張パック「ライズ・オブ・クナーク」のリリースされる時期になります。拡張パックには、新しいプレイ可能な種族(「サーナク」と呼ばれるドラゴンのようなヒューマノイド)が含まれます。プレイヤー用のレベルキャップも80に引き上げられ、探検するための新しいゾーン、数百の新しいクエスト、多くの新しいモンスター、多くのコンテンツとともに新しいスタートエリアもあります。EverQuest II: Rise of Kunarkは、基本ゲームとすべての以前の拡張パック(デジタルダウンロードとしても利用可能)を含む、新しいリテールパッケージでリリースされる予定です。他のEverQuestニュースでは、独占的にEverQuestを専門とする「Equinox」というタイトルの新しい印刷雑誌もプレスイベントで発表されました。第1号は今夏にリリースされる予定になっています。

ソニーオンラインとゲーム開発元のパーペチュアル・エンターテイメントによる共同制作が行われている、ギリシャ・ローマの神話をテーマとしたPC用MMO「Gods and Heroes」のアップデートも入手しました。これまでの数年で何回か実行中のこのゲームを見たことがありますが、水曜日の夜はゲームの新しいビルドでプレイするチャンスがありました。Gods and Heroesは、ゴーゴン、メデューサ、ジャイアントのような古典的な神話の偶像との戦いという(とにかくMMOにとって)ユニークなアートデザインに加え、その速いペースの戦闘と表示されるNPCの手下のコントロールを強調することで、とてもうまく進歩しているようです。最終的な開発と公式の出荷準備(2007年の夏遅くの予定)に入るにつれて、Gods and Heroesについてさらに詳細を述べられることを願っています。

Vanguard: Saga of Heroes(開発元のシジル・ゲームズから最近出荷されたファンタジーMMO。オリジナルのEverQuestの多くの前のメンバーによって構成される)のプレスイベントでの言及もありました。プレゼンテーションは、シジルでのチームがプレイヤーのDiplomacyシステムのような新機能をプレイヤーが受け入れたことに満足して、追加のコンテンツでゲームを拡張する計画がある、とだけ言って非常に短いものでした。ゲームの将来に関する話し合いについて、シジルの創設者のBrad McQuaidさんによる最近の掲示板への投稿には説明がありませんでした(ソニーオンラインにシジルが買収されるかもしれない件も含めて)。ソニーオンラインの広報は「シジルとの話し合いはまだ続いています」と述べる以外、プレスイベントでは状況について公式のコメントはありませんでした。
訳注: このプレスイベントの5日後に、SOEはシジルの買収を正式発表しました!)

記事: Sony Online 2007 Press Event
画像引用: [4gamer]「Station.com」,「Steam」のような機能も取り入れ大幅進化

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